この旅行記は11月1日から4日まで四国へ旅行した時のものです。
1日目は下記のリンクからどぞ〜〜。
11.02
2日目。
生憎の雨模様。
この日は徳島空港でレンタカーを借りて、室戸岬→ひろめ市場→桂浜→四万十川→下灘駅を走るルート。
高知の南西部は行かなかったので、綺麗に一周したわけではないけど、許して。
レンタカーはニコニコレンタカー徳島空港店さんでお借りした。
徳島駅にもあるのだが、値段が空港の方が安かったのでこちらの店舗を使わせていただいた(予約時は駅から空港までバスだと思ってなかったからね……)。
前日に宿泊施設を尋ねられたので、「なんやろな?」と思ったら、迎えにきてくれるらしいのとのこと。
空港までの送迎はあることは知っていたが、宿泊施設もしてくれるみたい。
「雨の中30分くらい歩くのもなぁ……」と思っていたので非常にありがたかった。
そんなこんなでレンタカーを借りて室戸岬へ出発。
その時のストーリー。
テンション高くておもろい。
海陽町
室戸岬へ向かう道中の寄り道。
大学の後輩が徳島海陽町の出身らしく、「海陽町に来た証として町の看板を撮ってやろう」と密かに計画していたので車を停めて撮った。
町内のコンビニが宍喰海岸のそばにあったので、休憩がてら海を眺めたりもした。
このコンビニを出てから室戸岬まで向かう道のりがとても気持ち良かったのを鮮明に覚えている。
トンネルを抜けたら眼前に広がる海、それを横目に海沿いをひたすら走る。
愛知から静岡へ国道23号で向かう時の、道の駅塩見坂へ入る直前の感じにめちゃくちゃ似ていたので少し懐かしくなった(ここもトンネルを抜けたら視界いっぱいに海が広がる)。
宍喰海岸から室戸岬までの道は天気が良い時にリベンジしたいし、塩見坂へは愛知に帰省した時に走りに行こうと思う。
室戸岬
室戸岬は空港から車を走らせて下道で3時間ほど。
お遍路をしている人たちや時折見える海の景色、クソ天気の悪い中サーフィンをしているサーファーなどを横目に車を走らせた。
着いた瞬間、圏外になるスマホ。
「mineoもうちょい頑張ってくれ」と思いながら、海岸へ向かう。
自分は海を眺めるのが好きでよく行ったりするのだが、実は海が怖かったりする(というより突然来るでかい波の音が無理。雷も怖い)。
ファミリーが一組いたので、彼らの後をついて、恐る恐る海岸を散策した(怪しくなかったはず)。
海岸に降り立って思ったのが、一般的にイメージする海水浴場のような海岸(🏖️)ではなく、荒々しい岩が散乱するまさに海岸(🌊)だったということ。
生憎の天気もあって、より一層波は高く、激しかった。
今まで聞いたことのない強い波の音だった。
自然への畏怖を抱いた。
ひろめ市場
(怖くて)さすがにこれ以上はいられないと思い、早々に室戸岬を後にし、ひろめ市場へ。
ひろめ市場は徳島の友人や大学の後輩の彼氏さんが勧めてくれたので行こうと思っていた。
「カツオは食べて欲しい」と友人に言われていたのでカツオはマストで食べたかったのでまさにベストな場所。
室戸岬からおよそ2時間くらいの良い距離感。
港町を走り抜け、道中に前が見えないほどの雨に見舞われたがなんとか高知市内へ。
高知市内は路面電車が走っていた。 教習所で習った気もするがそんなことはすっかり忘れていたので、ビビりながら市内にあるひろめ市場へ到着。
着いてすぐスマホを確認すると「ちょっと雨大丈夫!?!?」というメッセージが入っていた。
「やばかったけど心配するほどか?」と思いながらLINEを開くと「松山市に緊急安全確保」が出ているではないか。
そのニュースを見て、3日目のルートを2日目にしていたらと思うとゾッとした。
ちょうどこの時間帯に松山にいたはずだから。
一周どころではない、自分も避難対象になるし、最悪の場合命を落とす可能性もあった。
危ない危ない。
メッセージを送ってくれた友人に安否を伝え、息を整えて市場へ。
「平成はもうロマンを感じる時代なのか……」と自分が年号を跨いでいるという事実を看板に突きつけられた。
少しの悲しさを抱えながら市場の中へ。
「市場」という名前なので、海鮮がメインなのかと思っていたがそうでもなかった。
もちろん海鮮系が多かったが、唐揚げやエスニック系の料理(カレーとか)も売っているではないか。
市場というより、お祭りの屋台が集まった商業施設みたいな感じ。
毎回こういうところへ来ると酒が飲めたら100倍楽しいんだろうなぁと思う。
自分はアレルギー体質なので、酒を飲みたいという思いは日常生活では皆無だが、こういう場所に来ると思ってしまう。
好きな人たちと美味しいものを食べて、美味しい酒飲んで、話し込んでたりしてみたかった。
飲まなくても楽しいのだが、飲めたら別の楽しさがある気もする。
話がそれた。
前日に友人が藁焼きカツオの話をしていて、頭の中は藁焼きカツオしかなかったので、迷うことなく食べた。
やっぱり刺身は海の近くで、かつその地方特産のものを食べるに限る。
以前、東京で高知料理の居酒屋でも食べたことはあるが段違いでよかった。
「高知で食べている」というフィルターもあるのだろうが、美味しかった。
四国に住んだらこういうお店を開拓したい。
藁焼き体験ができるところもあるみたいでそこも行こうと思っている。
桂浜
高知の海岸と言えば桂浜でしょう。
ということで、ひろめ市場から30分くらい車を走らせた。
お腹もいい感じ、そしてそろそろ天気も回復に向かうとのことで良い気をまといながら向かった。
龍馬の像があるくらいの事前知識だけで行ったのだが、桂浜一体で遊べるみたいになっているっぽかった。
龍馬の像や
桂浜水族館などもあった(水族館は時間の関係で断念。イケメン飼育員に見たかった)。
ただ海を眺める以外の楽しみ方もできるなぁと思う。
子供連れにはぴったりの場所だとも。
この四国の旅で生涯忘れないと思ったことが2回あった。
そのうちのひとつが四万十川へ向かうために桂浜を出てすぐの海岸沿いの景色だ。
ちょうど桂浜に着いたあたりから天気が回復していった。
西側の空から少しずつ雲がなくなってきて、ところどころに晴れ間が見え始めていた。
桂浜の散策を終え、四万十川へ向かおうと車を走らせてすぐのことだった。
「うわ!まじか!めっちゃ綺麗や!!」と自然と声が出た。
目の前に広がる海岸線全体に太陽の光が反射して輝いていたのだ。
薄い青と白が混ざった海に、光の黄色が輝いていた。
それが眼前に広がっているのだから、興奮しないわけがない。
特に自分は水光(水面に反射する光)がめちゃくちゃ好きなのだが、今回は声が出るレベルだった。
これまでで見た水光の中でトップ3に入るくらいだった(他は関東方面から愛知方面へ向かう国道1号線など)。
この景色を見て「四国に受け入れられた」と思った。
水光が、海岸線が、四国が、大好きになった。
写真を撮るより、目に焼き付けようと思ったので写真はない。
おそらく写真に撮ったものを見返してみても、あの時の感動には敵わないと思う。
この旅に来てよかったと心の底から思った。
四万十川
自分は子供の頃から四国に行きたいと思っていたが、その理由のひとつが四万十川だった。
子供の頃の自分は釣りがめちゃくちゃ好きで、その影響もあってか魚に関するビデオをよく見ていた。
海よりも川が好きで、川魚に関するものを見ており、その中で四万十川が出てきて「日本最後の清流」として紹介されていたのだ。
四万十川自体の紹介はそれくらいで、四万十川にはどんな魚が生きているかの方にボリュームが割かれていたのだが、その「日本最後の清流」という言葉がずっと頭に残っていた。
それから月日が経ち、ようやく四万十川へ行くことができた。
まぁ雨の後だったので「清流」というより「濁流」という言葉がピッタリだったのだが、四万十川沿いを走れたのは自分の夢が叶った瞬間だった。
晴れた日に行ったらもっと綺麗だったに違いない。
そんな夢の場所に行けた話。
ここも時間をかけて訪れたいので四国に住んだらリベンジする。
のっぴんらー麺
こういう旅はその街のグルメを食べることも面白味のひとつだと思う。
その地方にしかないチェーン店に行ったり、評価の高いところに行ってみたりするのが好きだったりする(単に考えるのが面倒なのもあるが)。
コンビニや全国展開しているチェーン店などでもいいが、せっかくならそういうこと以外をしたい。
ということで、その時の気分が「ラーメン食べたい」だったので松山市内にあるのっぴんらー麺さんへ。
お店定番ののっぴんらーめんとチャーハンのセットを注文した。
ラーメンはもちろんだが、それと並ぶ、いやそれ以上にチャーハンが美味しかった。
なんだろう、あっさりしているんだけどしっかり味がある感じ。
チャーハンって結構油が多すぎると胃にダメージあるのだが(完全に年)、そんなこともなく、すごく食べやすかった。
健康志向を目指しているみたいで、そのせいなのかとも思った。
松山市に行って食に困ったらぜひ。
下灘駅
最後の目的地は下灘駅。
この駅は青春18きっぷのポスターやアニメの聖地として取り上げられており、愛媛の観光地の上位に上がるスポット。
そりゃ愛媛行くんだし行かなきゃでしょと思ってねじ込んだのだが、夜に行くのは絶対違う。
一面に広がるのは闇。
海の要素なんて何ひとつなし。
絶対に3日目に行くべきはずの場所だし、なんなら翌日戻ってこればよかったと今は思う。
ここもリベンジ。
あと双海が漫画『アオアシ』の聖地になっているので合わせて行きたいなぁと思っている。
道の駅 風早の郷・風和里
2日目500km走破の終着地。
自分はこういう旅をすると、毎度気が済む、もしくは疲れるまで車を走らせるので車中泊ばかりになる。
なので今回はここで休息を取った。
さすが周りに何もないので星がめちゃくちゃ綺麗だった(雨予報で三脚を持ってこなかった自分を恨んだ)。
山形の道の駅あつみに泊まったことを思い出した。
その時も目的を決めずに車を走らせて、海を見て、星を撮っていた気もする。
地元の兄ちゃんたちが集会をしていたので、内心ビビりながら夜を越した。
3日目に続く。