※加筆修正前提の話題
「技術」と言われて何を思うか。
何を思い浮かべるか。
自分は「そば職人」や「鳶職」、「画家」などのような「身体行為」を思い浮かべる。
そば職人であれば、そばを打つこと
鳶職であれば足場の組み立てや施工のきめ細やかさ
画家であれば絵の書き方
などなど。
自分はこれらの技術に疎いためこれだけしか出てこないが、どれも体を動かしたりする行為だ。
このような行為のスキルを自分は技術だと思っている。
一方でエンジニアはどうか。
エンジニアは頭脳労働であり、体を動かすのはタイピングくらいである。
そのため、自分自身が思う技術の定義が通じなかった。
だから、自分が思う技術とエンジニアに求められる技術に乖離があり、苦しむことがあった。
「技術力を高めたいけど、何を持って技術とするのか?」と。
技術力=実現力×○○力
自分は技術力を「実現力と○○力を組み合わせたもの」と定義した。
たとえば、「Jenkinで自動テスト」を実現したいとしよう(自分が今携わっているので)。
これを実現するために、CI関連の知識や技術が必要になる。
この知識や技術を持った人を技術力がある人と捉えている。
現状、Jenkinsを用いた自動テストの知識と技術がないので自分は技術力が低いと言える。
これに対する反論としては生成AIや検索があるたろう。
これらで調べて実装したら実現できたことになるから、その人には技術力があると言えるのではないかと。
それはそうだ。
側から見たら実装「できている」ので技術力があるように見えて当然だ。
しかし、その人に実装時に考えたことや意識、どうしてそのロジックにしたのかという理由などを尋ねると答えられないことがある。
これは技術力があるとは言えない。
なぜなら、その事柄に対する理解がないからだ。
だから、自分は「理解力」も技術力に含めることにした。
知識と技術をうまく扱えて、その上、それらに対する理解もある状態。
この状態を自分は技術力としたい。
ハリボテのように繕って実装するのではなく、自分の血肉としなければならない(自分への戒め)。
ここまでをまとめると、自分が考える「技術力」とは物事を実現する力のことであり、また技術力を高めるとはその事柄に対する理解を深めることである。
ようやく自分自身の「技術力」に対する定義ができた。
これまで身体行為のみを技術としていたために生まれていたギャップを少し埋められた気がする。
外道父さんの記事には大きな示唆をいただいた。ありがとうございました。